AKITEN

AKITEN JOURNAL
2015/07/14

「AKITEN WORKSHOP-ゲームをつくる-」

こんにちは。AKITEN代表の及川です。

急に気温が高くなってきて、いよいよ夏突入といった今日この頃ですが、この夏もAKITENと一緒に楽しんでもらおうということで、7月26日にAKITENワークショップ「ゲームをつくる」を開催します。

今回のワークショップは事務局長の山本さんが企画した初のワークショップということで、このワークショップの内容について山本さんに説明してもらおうと思います。

 

及川: ゲームを作るというのは一見するとかなり砕けた内容のワークショップに感じるのだけど、今回のワークショップを開くことになった経緯について話してください。

 

山本:空きテナントの可能性を探るというのが今年度のAKITENのテーマでして、そのテーマに絡めたワークショップを開くことを前提として、空きテナントの可能性をどのように参加者の方と探っていったら良いのだろうとメンバーで話し合いました。

そこで参加者と一緒に空きテナントの特性を活かしたゲームをつくるのはどうだろうという意見を私が出しまして、皆でそれをやってみようよということになりました。

 

及川: 昨年、AKITEN ACADEMYというリノベーションを題材にしたワークショップを開催したときに、あるグループから空きテナントを「公園のような遊び場にする」というアイデアが出たんだよね。それで、そのアイデアの実現に繋がることをできたらいいなと思っていたんだけど、どうして題材をゲームにしたいと思ったの?

 

山本: ワークショップ案を考えるにあたって、各地で行われているワークショップや今までAKITENが開催したワークショップを振り返ってみたところ、中身の充実したワークショップにはいくつかの共通点があったんです。

ひとつは「シンプルでわかりやすいコンセプト」であること。二つ目は「非日常性が感じられる」こと。三つ目は「余白を残す」こと。四つ目は「意外な制約を設ける」こと。五つ目は「成果が見える・完結させる」こと。最後は「主催者自らも楽しめる」こと。

以上を踏まえてどんなワークショップができるのかを考えてみたところ、網羅しているのはゲームだ!ゲームをみんなでつくったらどうだろう!と思いついたんです。

 

及川: なるほど。しっかりとした根拠があってのゲームなんですね。

 

山本: 今年の1月に会田大也さんをお招きして開催した料理のワークショップも参考にさせていただきました。

会田さんのワークショップでは食材を持ち寄って、作る料理と食材と切り方が決まっているという制約の中で、手順や調味料の使い方などを各グループが工夫して調理をしました。

当日与えられたルールを守りながら、創意工夫を重ねて新しい料理を作っていく過程で、制約を設けることによって生まれる面白さについて改めて考えさせられました。

そこで今回のゲームをつくるワークショップでも、”空きテナントの特性を活かす”という制約を設けることにしました。柱を使ってどんなことができるだろう?とか、床の模様は何かに使えないかな?とか、その場所にしかないものを活かし、制約を楽しみながら、面白いゲームを考えてもらいたいと思います。

 

image3

ワークショップへの意気込みを語る事務局長の山本

 

及川: 具体的にワークショップでは参加者の方には何をしてもらうの?

 

山本:会場となる空きテナントは当日まで秘密にしているのですが、参加者はグループに分かれてAKITENメンバーと一緒に空きテナントを使ったゲームを考えてもらいます。

途中、各グループのゲームをプレゼンし、他グループからのフィードバックなどをもとに調整を繰り返して、ゲームを作っていきます。手順を検討したり、道具が必要な場合は買い出しに出たり、もしくは作ったり。準備にもしっかり時間をかけてもらいます。

そして時間が許す限り何度でもゲームを実施します。「今のはここが悪かったから、違う方法に変えてやってみよう。」とか、「人数を増やしてみよう」とか。

様々な角度から創意工夫を凝らしてゲームを組み立てることを通じて、空きテナントの可能性を感じてもらえたらと考えています。

 

及川:誰もが小さい頃は空き地や公園で、自分たちでゲームを考えて遊んでいたわけで。

誰もが持っていたけれど忘れかけていたクリエイティブな部分を刺激することによってAKITENが掲げている文化・芸術振興にも興味を持ってもらえたらいいですね。

今回の告知ビジュアルのイラストも山本さんが書いたんだよね。

 

山本:AKITENのデザイン担当の和田直也さんと私とで深夜のファミレスで意見を出し合いながら考えました。

いくつかビジュアルイメージがあったのですが、できるだけ固定観念が生まれないようなビジュアルにしようということで、空きテナントの写真をベースにゲームを検討する際に書くような指示書をイメージして絵や文字を載せました。

 

workshop_visual2

今回のワークショップのメインビジュアル。デザイン:和田直也 イラスト:山本春香 写真:鈴木竜馬

 

及川: 最後に来場者の方々に対して一言お願いします。

 

山本:空きテナントという普段はあまり立ち入ることができない場所をフィールドに、一緒に面白いゲームを考えましょう。AKITENメンバー一同、お待ちしております。

 


 

「AKITEN WORKSHOP-ゲームをつくる-」

日時    平成27年7月26日(日)13:00~18:00
集合場所  AKITEN BASE CAMP 八王子市旭町7-11前野ビル3F
会場     JR八王子駅近辺の空きテナント
定員     20名
対象年齢  制限なし。(小学3年生以下のお子様は保護者同伴でお願いします。)
参加費    1,000円(税込)

参加をご希望の方は
①氏名 ②所属 ③電話番号 をご記入の上、メールでinfo@akiten.jpまでご連絡ください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内のみ使用します。

お問い合わせ
AKITEN事務局まで 電話:042-622-9119 メール:info@akiten.jp

主催
東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、NPO法人AKITEN