“Report” AKITEN WORKSHOP ーOK-3ビルのトリセツー
平成27年10月31日(土)
AKITEN WORKSHOP-OK-3ビルのトリセツ-
場所 OK-3ビルB1F
平成27年10月31日(土)、八王子駅前にあるある空きテナント・OK-3ビルB1Fを使用して、「AKITEN WORKSHOP-OK-3ビルのトリセツ-」を開催しました。
コーディネーターの伊藤亜紗さん。
橋本純さんから「方位:西東、右左翼、感情、人称」についてのレクチャー。
山田拓司さんからは映像を通して「人、菌、そして環境」についてのレクチャー。
講師の中野純さんから「地獄のファーストレディ奪衣婆(だつえば)は、甲州街道をひた走る」のレクチャー。
参加者から出た空きテナントのトリセツ
・世界各地の環境細菌を集め、電話BOXサイズの箱に放ち、海外旅行気分を味わえて各地のお酒も飲める「TABI BAR」
・奪衣婆衣装で接客してくれるBAR「だつえBAR」
・長く話をしたくない相手と会うための、(居心地の悪い)喫茶店として営業する
・おむすびにぎって食べる食堂
・カウンターのような四角をたくさんつくって街をつくる(奪衣婆もどこかに)
・暗闇の中で朗読劇をする
・アナログ銀塩写真の暗室
・プラネタリウム&カフェ、ぢごくバー、サウナ、かんごくバー、秘宝館
・小さな地下街にして、このテナントの中に路地をつくる。(色んな店を入れる)
・水族館 水に囲まれていたら、魚が見たい
・ベッドをたくさん置いて仮眠するホテル
・映画 地下だし、壁が白いからスクリーンがたくさん
・暗闇で育てる植物のレンタル農園(うど・きのこ・もやし)ブース分けする
・ライトボックスを使ってインドネシアの影絵を上映する暗さも活かしてバリ風に飾り付け「インドネシアBAR」
・夜行性の動物の動物園
・「菌を飼う個別レンタルスペース」
漫画喫茶みたいな個別ブースで菌を飼う⇒自分の落ち着く場所⇒家じゃないのに自分の匂い、自分の空間・異空間
・大きな地底池をつくる
・罪を犯した時に着た服を売る(罪と一緒に買える)「奪衣婆SHOP」
目に見えるテナントの柱や壁だけでなく、目に見えないものも対象にして空きテナントの使い方を考えていくことで、空きテナントの新しい使い方を探ることを目的とした今回のワークショップでしたが、空きテナントに入り、「妖怪」「方位」「細菌」という目に見えないものをテーマにしたゲストのトークを聞いた参加者たちの感覚は次第に研ぎ澄まされていき、普段思いつかないような空きテナントの使い方がたくさん出てきました。
目に見えない何かを感じられることや、言葉で説明されることなく何かに納得できることは、アートプロジェクトならではの効果なのかもしれません。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
撮影/鈴木竜馬